政治体制

□政治体制
    →政治を形成する制度や政治組織の総体


 @自由民主主義体制
    特徴;民主主義に基づく国民の政治参加,自由主義に基づく民間の自由な活動
    1)英米型;自発的結社を中心とした多元的デモクラシー
    2)北欧型;高度な社会福祉を基盤とした合意型デモクラシー
    3)中欧型(スイス,オランダ);下位集団の協調による多極共存型デモクラシー
    4)フランス型;強い個人主義と英雄待望が同居するデモクラシー


 A全体主義体制-----自由民主主義体制の対極
    →マスコミを通じて大衆を思想的に動員し、個人よりも国家を優先させるよう仕向けた政治体制
      例)ヒトラー時代のドイツ
      人々の思考方式を変える方法 ⇒ イデオロギーによる教化
      手段;マス・メディアの活用
      支配方式;独裁


 B権威主義体制-----全体主義よりもやや自由度が高い
    →限られた範囲で、多元的な政治集団の活動が認められる政治体制
      例)東南アジアの軍事政権

【過去問】
政治体制に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。【国U;1998】


1.自由民主主義体制では、個人の自由が是認されるとともに、万人に政治参加の機会が保障されるため、支配勢力が安定しないことも多く、支配勢力の交代が頻繁に起こる例も少なくない。しかし、それらの変動にもかかわらず、自由民主主義体制という政治体制そのものが転換するとは限らない。

2.全体主義とは、個に対する全体を絶対的に優越させながら、独裁者と独裁政党が政治権力を独占する政治体制である。独裁者の下に一元的に掌握された暴力機構が政治支配を維持するための道具となるため、国民の自発的な支持の調達に対する政府の関心は比較的薄い。

3.権威主義とは、独裁的あるいは専制的政治の下にありながらも、比較的緩やかな抑圧体制である。体制の安定のためには、限定的ながらも、国民からの自発的な支持を調達することが必要であり、マスメディアの利用によるイデオロギー教化に力が注がれる傾向が強い。

4.政治体制は、ある政治社会の全体像をとらえるための基本概念である。自由民主主義体制,全体主義体制,権威主義体制など、政治社会内部の諸々のシステムの構成の相違によって政治体制を分類してとらえることにより、科学的に実証可能な国際比較分析を実現しようとするのが政治システム論である。

5.政治体制に政治指導者の名前をつけて呼ぶことがある。指導者の役割が大きく、政治指導者が交代すれば体制全体が変質せざるをえないような特異な政治体制が形成された場合に見られる。革命と戦争の中で政治指導者の役割が重要であった20世紀半ばに、特に多く登場した。スターリン体制,ヤルタ体制などがその代表である。


【解答】
 正答 1

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