アレクシス・ド・トクヴィル

アレクシス・ド・トクヴィル(Charles Alexis Henri Clerel de Tocqueville、1805年7月29日 - 1859年4月16日)は、フランス人の政治思想家。

トクヴィルが19世紀初頭に当時新興の民主主義国家であったアメリカ合衆国を旅して著した『アメリカの民主政治』(Democracy in America、De la démocratie)は近代民主主義思想の古典であり、今もなおアメリカの歴史及び民主主義の歴史を学ぶ際には欠かせない教科書の一つとなっている。日本では福沢諭吉が翻訳・紹介している。

彼は著作の中で当時のアメリカは近代社会の最先端を突き進んでいると見なし、新時代の先駆的役割を担うことになるであろう、と考えた。だが同時に、その先には経済と世論の腐敗した混乱の時代が待ち受けているとも予言している。さらに民主政治とは『多数派(の世論)による専制政治』だと断じ、その多数派世論を構築するのは新聞、今で言うところのマスコミではないかと考えた。

アレクシス・ド・トクヴィル(Wikipedia)

【過去問】
政治思想家に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。【地上;1995】


1.プラトンは『国家』において,現段階では哲人による君主政治はやむをえないが、将来的には開明的な多数者の民主政治が望ましいと考えた。しかし、イデアなき民主政治は多数者の論理で支配され、最終的には無政府主義になるとした。
 2.A.トクヴィルは『アメリカにおけるデモクラシー』のなかで、「諸階層間の平等」が歴史の動かしがたい趨勢であり、民主政治においては伝統的な団体的関係は解体されるが、個々人は新しい共同体のなかで自立し、考え方も個性的になると指摘した。
3.J.S.ミルは『自由論』のなかで、世論は少数者に対して寛容であり、これが少数者が多数者になる理由であると考えた。しかし、他方では多数意見が少数意見に支配される「少数者の専制」も起こりやすく、それに対する制度的対応の必要を説いた。

4.M.ウェーバーは、理念型として存在する民主政治に代わり、現実に存在する民主主義の形態にポリアーキーという名前を与え、それは公的異議申立ての自由と政治参加の包括性の2つの条件を満たすものとしてとらえた。
5.シュンペーターは『資本主義・社会主義・民主主義』を著わし、公益の存在を前提とする古典的民主政治論に対して否定的な立場に立ち、政治的リーダーシップをめぐるエリート間の競争という制度的装置を民主政治の中心にとらえた。

【解答】
 正答 5

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