イデオロギー

□イデオロギー(ideology;観念形態,社会的意識)
  →一定の体系性を持った思想や信念

(1)社会集団(国家・階級・党派など)において思想・行動や生活の仕方を根底的に制約している観念・信条の体系。歴史的・社会的立場を反映した思想・意識の体系。観念形態。
(2)一般に、政治的・社会的な意見、思想傾向。
(大辞林)

    本来;観念(対象の心の中での捉え方)
     信条(常に固く信じている事柄)
     態度(物事に対する心構え)   ...の複合形態


□イデオロギーの理論
(1)マルクス,エンゲルス(唯物論[1]or史的唯物論)      イデオロギー 「虚偽意識[2]   下部構造(経済) 政治的・文化的なイデオロギーや制度を規定               上部構造-----政治的制度やイデオロギー                               下部構造-----経済 
(2)イデオロギーの「存在(被)拘束性」;マンハイム
   知識 「歴史的・社会的に規定された枠を超えて形成されることはない」存在()拘束性      歴史的・社会的背景 知識を規定 
(3)「イデオロギーの終焉」;ベル
1960年代
   イデオロギーの終焉論-----「資本主義と社会主義の間のイデオロギー対立は終わった」と主張。   【要 因】    安定した経済成長と福祉政策の導入 階級対立の無意味化etc...          →「イデオロギー対立よりも具体的政策が問題」        cf.アロンのマルクス主義批判[3] 


[1])マルクス主義の歴史観。社会構造やその歴史的発展の基本的要因を、人間生活の物質的条件(物質的生産)を基礎として把握しようとする 立場。
[2])結果的には、イデオロギーを批判したマルクス主義自体がイデオロギー化していったのであるが。
[3])アロンは、マルクス主義の「資本主義vs社会主義」というとり上げ方(シェーマ)を否定した。

【過去問】
イデオロギーに関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。【地上;1989】


1.K.マルクスは、イデオロギーは下部構造に属し、上部構造に属する経済的諸関係に規定されると説き、イデオロギーとユートピアを区別した。

2.K.マンハイムは、ファシズムやスターリン時代への失望から、イデオロギーの合理性を否定し、イデオロギーの終焉を主張した。

3.イデオロギーは一定の世界観に立ち、現実の全体的な把握を通して人間に心理的安定と方向づけを与え、集団の成員を結束させる機能を果たす。

4.イデオロギーは、特定の思想に依拠している自己や集団を相対化する傾向を有しており、対立や抗争を和らげる機能を果たす。

5.イデオロギーは、特定の政治的目的を実現するための手段と意識されながら主張される思想体系であり、科学性や合理性を否定する。

【解答】
 正答 3

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