デビッド・イーストン

デイヴィッド・イーストン/David Easton(Wikipedia)
1917年カナダ・トロント生まれの米国の政治学者。

システム論に代表される行動科学の手法を導入し、政治の科学化に貢献。政治体系(政治システム)論は高く評価された。しかし、1969年以降は一転して脱行動論を唱え、行動科学的な政治分析を批判。

著書『政治体系(政治システム)』において、政治とは「社会に対する価値の権威的配分(the authoritative allocation of values for a society )」であるとした。この定義は広く採用されており、政治の機能の基本的な考え方とされる。なおallocationを配分、distributionを分配と訳すことが多い。

政治システム論において、彼は「インプット(要求と支持)」と「アウトプット(決定と政策)」および「環境」の複合概念をもって、均衡型の政治システム論を提唱し、政治学に大きな影響を与えた。

【過去問】
行動論的政治学に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。【市役所;1992】


1.人々の政治的行動を理解する際、政治行動の内面的動機を主観的に分析して、それを他の人々にも共有される「了解モデル」として提示する必要があるとする立場で、イギリスのH.ラスキが代表的である。

2.アメリカの政治学者D.イーストンが提唱した、政治システムをブラックボックスと考え、そこへの入力と出力を測定可能な数量的指標として実証的分析の対象に据える立場は、これに属している。
3.アメリカの政治学者A.ダウンズにより主張されたもので、人々の投票行動を理解する場合、イデオロギーや世論の影響よりも、有権者の合理的な選択の側面を重視し、それを帰納的に分析すべきであるという立場である。
4.イギリスの政治学者B.クリックにより提唱されたもので、民主主義を擁護するためには、イデオロギーやナショナリズムなどの人々の政治活動を規定する要因の解明が必要であるとする立場である。
5.E.フロムなどドイツから亡命した知識人によって始められた考え方で、ナチズムのような非合理的な大衆運動を理解するには、その社会心理的な側面よりも行動的側面に焦点を当てるべきであるとする学説である。


【解答】
 正答 2

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