ラスキの多元的国家観

□ラスキの多元的国家論
・国家は他の多くの集団と並立する存在にすぎない。
・国家は諸集団の利害の調整を行う役割を有する。
・国家の絶対的優位性を否定し,国家を他の集団と同列に捉えることによって個人や集団の自由を確保していこうとする。
【過去問をチェック!】
| 国家

多元的国家論と一元的国家論

□現代の国家観
  @一元的国家論                                                                 一元的国家論
     →国家をあらゆる社会集団の上位に位置づける考え方
       ヘーゲル;国家 人倫)の最高形態

 A階級国家論(theory of class state);
  マルクス主義の国家論
     →国家を「階級抑圧」または「階級支配」の機関と
   する考え方


 
               
      
      圧倒的優越
        
  B多元的国家論
      →国家を他の社会集団と同様、特定の目的を持つ集団の一つとみなす考え方
      【背景】
        国家の変質;夜警国家 福祉国家
        国家介入の増大-----「自由主義の危機」

 
 【特徴】
       国家の絶対的優位性の否定                                           多元的国家論
        国家 一定の機能を遂行するための
     社会集団(アソシエーション)
の1つ
      1ラスキ
  「権力 国家から他の諸集団に分割すべき」
          国家=各社会集団間の調整役
      2E.バーカー;
  「社会には国家の介入すべきでない領域がある」

 
      国 家  
        
調整

 
          
         
  
  
          
      3)その他;マッキーバー,リンゼイ etc... 


人倫;社会の中で客観化された倫理。

【過去問をチェック!】
| 国家

国家の起源

□国家の起源
    @制服説;グンブロヴィッツ,オッペンハイマー
      →ある部族が他の部族を制圧した際に、支配の装置として国家が成立した...との説

    A階級説;マルクス,エンゲルス
      →支配階級が被支配階級を経済的に抑圧する際に、その装置として設立

    B神権説(王権神授説)
      →人民を支配する権利が、神から君主に授けられた...とする説

    C契約説(社会契約説);ホッブズ,ロック,ルソー
      →人民相互の契約によって、第三者に支配権がゆだねられ、
    その第三者を中心として国家が樹立された
    ...とする説

    D家族説;アリストテレス,メイン
      →家族関係の連合・拡大として国家が誕生

    E有機体説;スペンサー
      →国家を「有機体」の一種としてとらえる説

    F法人説;イエリネック
      →法的な権利や義務を享有する主体として創設

【過去問をチェック!】
| 国家

国家機能の変遷

□国家機能の変遷 
    19世紀的国家(近代国家)   20世紀的国家(現代国家)

 
 「夜警国家」
  「自由国家」
   「消極国家」
   「立法国家」
   「小さな政府」
 「安価な政府」

  「福祉国家」
  「職能国家(service state)
  「社会国家」
  「積極国家」
  「行政国家」
    「大きな政府」
                              注)現代国家の位置付けを誤らないこと。 

「夜警国家」
    国家の任務 泥棒と侵入から守ること

「立法国家」
    →立法権が行政権や司法権に優越している国家
    自由放任主義 国家の機能は最小限-----必要な事項は全て法律に制定

行政国家    →行政権の優位が確立された国家      行政の大規模化,複雑化 専門的知識・技術を持った行政官僚の台頭

「安価な政府(
cheap government)」
    →政府の機能は必要最小限にとどめ、国民の負担を低く抑えようとする政府

「福祉国家(welfare state)
    →(社会政策や経済政策の実施によって)積極的に国民の福祉の増進を図る国家体制  

【国家機能の変遷の要因】
    @政治的要因
   「制限選挙制」から「普通選挙制」への移行 大衆の政治参加
    A経済的要因
   「自由放任主義」を支えた「市場メカニズム」への不信
    B社会的要因
   工業化,都市化の進展 「社会問題」「都市問題」への対応の必要性

【過去問をチェック!】
| 国家

ネイションとステイト

 □ステイト(state);中央政府,統治機構としての国家(政治的単位としての国家)
    国家の三要素 ⇒ 主権,領土,国民

  【国家の機能】
     統治,法律の作成・決定,財政(→「市場の失敗」への対応)


 □ネイション(nation)
    →一体性を持った「国民」も含む政治共同体(民族的単位としての国家)
    ネイション ⇒ 国家(国民,民族という意味も包含)


 □国民国家(nation state)
    →政治的国境と民族的国境が一致した国家


  【ネイションとしての成立条件】
   →国家の一員としての自覚
     @言語,人種,民族,宗教,伝統,文化などの一体性
     A対外的戦争や競争


 □ナショナリズム
    →ネイションの統一・独立・発展を求める思想・感情・イデオロギーや運動

  【国家の発達とナショナリズムの形成】
      絶対王政の誕生 ⇒ 国家の発達(各地に有力な君主が登場)
      1648年  ウェストファリア条約の締結
              →各国が主権を相互に承認
     1789年 フランス革命 ⇒ フランスにネイションを形成

【過去問をチェック!】
| 国家
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。